山アジサイの花

素朴ですが凛とした姿は心に残ります

美しさより香り

中国の「四君子」といわれる植物があります。竹、梅、菊、そして蘭。日本では、松が最上級で、「鰻の松」なんて、庶民には高値の花です。でも中国では竹が、いちばんみたいです。「竹林の七賢人」なんて逸話がありますし。
「蘭」というと、すぐに胡蝶蘭のような派手なものを思いがちですが、本来はエビネなど、山の中にひっそり咲くものだったようです。でも、中にはうっとりするような美しい花があって、人間が、もっともっとと品種改良したみたいです。
蘭が「君子」と言え荒れるのは、その美しさより、香りのようです。古い文献に「誰かに褒められるために香るのではなく、咲くのではない」という一文があって、野の花はみんなそうなんだ、と感じ入りました。
そんな花が「山アジサイ」ですね。品種改良された派手さはないですが、しっとりして凛として、蘭につながるものを感じます。この頃、そのシンプルさが注目されて、あちこちで見かけるようになりました。でも、やはり山で見たいな、と思います。
そもそもアジサイって、日本が原産地なのですって。かのシーボルトがヨーロッパに持って行った、と言われています。本来は、派手でもなかった花を、ここまで豪華にした園芸家の努力には頭が下がりますが、「山アジサイ」原点の花です。

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